対空カットインでフラヲを置物にするには

対空関連の記事3つめ。
ここまで敵艦載機の撃墜を考えてきたのにも具体的な到達点がちゃんとありまして、
タイトルにあるとおり、フラヲを置物にするたあたりが目的でした。

どうすれば置物化するか。制空か、対空か、輪形陣か。それとも対空カットインが重要なのか。


以下、改修による艦隊対空(と、固定数撃墜)の伸びが計算できなかったころの予想。少々古い情報です。


結果的には、そのランダム性ゆえに、置物化の高い成功率を得るには至りませんでした。

・・・そういう結果になると分かっていたから、戦術として対空極振りにする人がいなかったのでしょうけれど。


空母で得られる制空や、装備で得られる荷重対空、艦自体での対空値ではあまり固定数の撃墜を行うことができない。=スロットはゼロにはならない。

置物化が安定しない理由は、制空(航空機)の割合撃墜は割合撃墜でありランダムの幅が広く、しかも割合撃墜ではスロットをゼロにすることができない点を意識せねばならないでしょう。
割合撃墜で搭載数の減少したスロットをゼロにするためには固定数撃墜が必要になるのだけれど、対空砲撃での固定数撃墜を全スロットで成功させるか、または特殊な装備の組み合わせによる対空カットインを成功させる必要がある。

対空砲火の固定数撃墜でフラヲやフラヌの3スロット全てに成功するには、0.5*0.5*0.5=0.125(12.5%)と低い確率を突破する必要があり、
対空カットインでなら一度に全スロット(艦戦除く?)に有効になるとはいえ、1スロットあたりの撃墜数は多くなく、
成功させるためには制空、対空での割合撃墜も重要になり…

といったあたりで頭がこんがらかってきたので、各迎撃プロセスを経てどの程度置物化が成功するのかを確率計算で試してみた。

いわゆるモンテカルロシミュレーションというやつ。

乱数をつかったランダムな手法で、ちょっと精度が怪しく見える。
もっと確率やらの計算式で予想したほうがいい予想が立てられそうにも思う手法で、私は好きではなかった。

しかし、艦これも基本確率乱数で結果が決まる世界なので結構相性はいいかもしれない。
そう考えると量子力学など確率で結果が決まる学問とも相性がいいのかも。

使用した言語はruby。作るのも楽、書き換えたりするのも楽という感じなので愛用しているけれど、rubyを使ってる場面を見られたときなど、コンピュータに詳しい感じの人にも、「なんでわざわざruby?」と言われる…

一応どんなことをしたのかを示すためにもコードは公開。

…ファイルでupできないから、あとで折りたたんだ形とかで日記内に書くか・・・

多少プログラムがわかる人なら同じような(もっと良い)計算を簡単にできるだろうし、全く分からないひとにはrubyをインストールするのが骨。

rubyのインストール

rubyをインストールして、対空計算のコードをファイルにコピペして、ファイル名をanti-air.rbとかにしたら、コマンドプロンプトから
>ruby.exe anti-air.rb
と打てば動くはず。
艦載機数、対空性能などのパラメーターはソースファイル上のほうにまとめて書いてあります。

xpではmingwで日本語表示できるものもあったのだけれど、windows7では試していない。
http://www.mingw.org/

各撃墜成功の計算については割合撃墜、固定撃墜がそれぞれを1スロットごとに判断して成功率は50%、対空カットインについても単純に50%として計算(対空カットインは編成ごとに50%にちょっとだけ成功率を上乗せしている可能性があるけれど)
制空は確保だったら0-90%までの撃墜率をそれぞれのスロットごとにランダム計算。
対空カットインの固定撃墜への寄与…というのもあると検討されているようだけれど詳細は知らないのでこのプログラムには含まれていない。

掘りの際の結果を示している人のページを見つけたけれど、それと比べてみてわたしの計算もさほど間違ってはいない感じがする。

「艦これ作戦室」2015秋イベントE4掘りでの対空カットインの効果

対空カットインがあると置物率30%、対空カットインがないと置物率5〜6%

全体で15-20%程度。

対空カットインの有無による置物化成功率の差は大きい。
私の計算でも、対空カットインの有無は成功率に大きく影響していたが、実際の置物率にも非常に大きな差をもたらすようだ。実際のもののほうが私の計算よりも大きく作用しているかもしれない。
わたしはまだあまり情報がない「対空カットインの固定撃墜へのプラス補正」というものを計算に含めていないのだけど、それの影響もあるのでしょうか。


シミュレーション結果の簡単なまとめ
私のシミュレーションでの結果を短くまとめておきます。だいたいこんな感じに出ました。

対空カットインを1隻入れると置物率10%アップ。2人目を入れるとさらに5%ほどアップ
駆逐1隻を対空仕様にすると置物率1-2%アップ。連合艦隊なら1隻ごとの確率アップはその半分の0.5〜1%アップというところ。それ以外の艦種で上昇させるのは(連撃装備などの対空にあまり寄与しない3枠を動かせないので)難しい。
4枠目に対空電探、三式弾、機銃など乗せる程度だろうか。計算上めだった変化はない

制空を優勢から確保に上げると(割合なので相手の艦載機数にも依存するが)5%ほどアップ


・・・ということで、運がよかったら置物になるかも・・・という程度。しかし対空カットインなしでは置物化はほぼ狙えないということが確認でき、私としては対空カットインは置物化のための最後の一押しとして有効であると感じた。

対空カットインが実装されるまで、置物化を達成するには全スロットの固定撃墜(成功率50%)にすべて成功するという実現率の低いものしかなかったわけですが、5割の勝負に1回勝つだけで全スロットに固定数撃墜を与える対空カットインが使えるようになったのは大きな意味があったといえましょう。

現状、決して必要なわけではないものの、駆逐に秋月砲x2、対空電探と装備させるのは野戦連撃を見込むこともできる定番装備でしょうし、
秋月型を出さないにしても夕立や島風にやらせることでもそれなりに有効。ただ、現状必須と言えるほどに置物化を達成することはできない。フラヌとかでも20%くらい。