敵艦載機を減らすだけではあまり意味がない?

前記事の続き。
敵艦載機の対空撃墜のプロセスを見た上で、その撃墜数を増やす方法とその効果を考えた。

計算方法
まず、各艦種の対空値と装備から加重対空値や艦隊対空数値を出した。
そこから、割合撃墜率(成功時の撃墜率(%))、固定撃墜数(成功時の撃墜数)を比較する

対空装備と対空を意識しない装備での比較。

駆逐は秋月砲x2+13号改の対空仕様と、夕立砲or12.7x2(改修あり)+33号のような命中重視での比較、軽巡以上では主に弾着連撃装備。
空母では烈風x2+艦攻x2くらいを想定

麻耶の対空は弾着+機銃での固有カットイン
艦隊対空には陣形補正が入るが、ここでは単縦のもの(輪形ではもう少し上になる)

駆逐の対空はさほど高くないものの、加重対空では対空を意識した駆逐が優秀。

重巡の4枠目に対空装備を乗せる余地はあるものの、全体的に駆逐以外の艦種にはあまり対空を上げる余地がない。(空母に機銃、電探とかやらないかぎり・・・)

高角砲(緑色)でないと割合撃墜に貢献できず、赤色主砲、偵察機などでは加重対空を伸ばせない。
割合撃墜に関わる加重対空も上げたいものの、スロットをカラにするためには艦隊対空による固定撃墜を上げたほうがいいのかもしれないが、こちらも電探や高角砲がないとなかなか上げられない。

また、三式弾、機銃も対空電探の比較では、

三式弾でも固定撃墜を伸ばす艦隊対空が上がるとはいえ、加重対空はゼロ倍となっているため機銃や空電にはかなわない。
重巡の4つめの装備として、命中補正を考慮にいれれば電探が優秀ではあるものの、対空能力のみに限って言えば機銃のほうが優秀であるということのよう。

また、弾着連撃装備よりも、高角砲(副砲)をのせて弾着カットイン狙いにしても対空を高くすることができる。しかしそこまでする価値があるかは不明。

撃墜の目標
対空を上げてどこまで相手を撃墜できるか。
意識して対空を上げる以上、有効な水準まで撃墜したいものだけれど・・・
これらの数字を利用して艦載機の撃墜を試みるも、有効となるのは次のような状況と想定される

航空戦
1:全機撃墜したスロットは攻撃不可。全スロットをゼロにすれば置物化
2:スロットあたりの搭載数を減らすことにより攻撃力が低下

砲撃戦
1:全スロットをゼロにすれば置物化
2:ゼロにしたスロットの雷撃、爆撃は砲撃戦火力に加算されなくなる

航空戦では1スロット空にするごとにヒット数が減っていくので、1スロットでも搭載数ゼロにできればその分被害は減る。また、航空戦では艦載機の攻撃力x搭載数の平方根が攻撃力に加算されるので、数を減らすだけでも被害は減らせるかもしれない。

砲撃戦では、1スロットでも艦載機が生き残っている限り、空母は攻撃してくる。
搭載数がゼロになったスロットの分は、砲撃戦火力には加算されないので、スロットが空になっていくごとに火力が落ちていくことになる。
しかし、各スロットに1機ずつでも生き残られてしまうと、砲撃戦火力を減らすことはできない。

以上のことを踏まえ、

・航空戦での搭載数による火力の減衰
・スロットをカラにすることでの砲撃戦火力の減少

を理解しようと図にした。

その際、相手のスロットの搭載数や、艦載機の爆撃、雷撃の数値を探してみたところ、解析データを使用することになった。
日本にもいくつか断片的に数値を示しているところはあったものの、台湾のwikiあたりでは全部詳しく並べてあったので、その数値を参考にしている。

敵艦の解析データ

装備性能の解析データ

フェアではない、ツール使用を助長する、ツール使用者を批判できなくなると感じるならここから先は見ないほうがいいのかもしれない。

知ったところでそれだけで勝てるってほど大したことは書いてないんですけどね。

搭載数減による航空戦火力の減少

ヲ級フラッグシップ (新型艦載機)=タコヤキ有りのヲ級

フラヲ改


タコヤキヲ級のほうが攻撃力が高い傾向にある。
母艦よりも艦載機の性能が出るので。また爆撃機はフラヲはtype2とか結構弱いままのやつだったり。

エラーバーでこちらの艦種ごとの装甲乱数を示してある。
左から駆逐(夕立改二)、軽巡(神通改二)、重巡(妙高改二)、戦艦(金剛改二)で、それぞれフル改修の数値±30%。


砲撃戦での敵空母の火力

1スロット残っただけでも母艦そのものの火力が結構ある。

航空戦のなかで特に気になるのは150%のダメージを出すときの攻撃機で、艦載機をゼロにしないかぎり戦艦でも装甲を抜かれ、一撃大破も起こりうる。
逆に言えば、攻撃機80%、爆撃機の火力はさほどでもなく、フラヲ改の艦攻2スロット、ヲ級+タコヤキの変則的な2スロット以外では大破する危険はあまりないのかもしれない。(1空母につき1大破の危険程度・・・ということ)

砲撃戦での火力減も、結局は1スロットでも健在であれば強力な攻撃がくることには変わりない様子。

新型艦載機(タコヤキ)を持つヲ級もいるのだが、こいつは搭載数こそ変わらないものの1スロットを2つに分ける形で、3スロットの攻撃用艦載機を運用している。

32(戦)-32(爆)-32(攻) (ヲ級フラッグシップ)

32(戦)-32(爆)-27(攻)-5(攻) (ヲ級フラッグシップ新型艦載機搭載)

対空カットインさえ発生すれば対処できる期待は高い小搭載数スロットであるとはいえ、逆にカットインや固定撃墜に失敗すると、結構な攻撃力のタコヤキが1つ余計に飛んでくる。(砲撃戦火力にも加算される)

タコヤキヲ級は爆撃機の攻撃力もフラヲ改より高く、新型搭載ヲ級も攻撃力はなかなかの脅威。


まとめ

結局、航空戦では艦載機を減らすだけでなく、スロットを空にしないと安心できない。

また、砲撃戦でも、艦載機スロットをいくつかカラにしても攻撃力の減少は意外に少なく、空母を置物化するほどでなければ迎撃の意味はないようだ。